振り回される幸せ。

娘4人、個性さまざま。

出産ばなし【三女編】②

出産ばなし【三女編】①

の続きです。

破水してスパッツや靴までびしょ濡れ! 
これは足元に水たまりが…と思っていましたが、
夫くんからは何も見えなかったそうです。
実際、洗濯のために彼がスパッツもショーツも持ち帰ってくれましたが、どこが濡れているのか分からなかったとか。

夫くんが病院のインターホンで助産師さんを呼んでくれました。
彼はとても落ち着いている人で、焦っているところを見たことがありません。
このときはさすがに焦った、とは言っていましたが、破水と赤ちゃんの頭の感覚がある私とはまた気持ちが違いますよね。
いつも通りの彼に見えました。

車椅子と共に駆け付けてくれたのは1人の看護師さん。
お産が多くて助産師さんの手が足りなかったそうです。
私はずっと車のドアミラーにしがみついて、いきみそうになるのを我慢していました。

車椅子に座るように言われましたが、とても目を開けられず、どこに車椅子があるのか確認できません。
「ここで産みます…」と宣言しましたが、
「だめー! 分娩台まで我慢して!」
(あとから考えたら当たり前。この日の外気温は-12°C!)
夫くんか看護師さんか…どちらかが誘導して座らせてくれました。
看護師さんは赤ちゃんの頭がそれ以上出ないように、私の股間をガッチリ押さえていました(笑)
夫くんが車椅子を押し、看護師さんが病院玄関のインターホンで人手を要請。
片手で赤ちゃんの頭を押さえているのに、どうしてこんな神業ができたんだろう…

駐車場からここまでほんのわずかな距離なのに、何もかもが長く感じ…
玄関からエレベーターまでの廊下で激しい痛みがあって、また思わずいきんでしまい、看護師さんに「だめだめ!」とグイッと押し込まれました!
これは人生最高に痛かった!
今にも出そうになってるもの(赤ちゃんなんだけど)を押しとどめられるのも相当ツラいけど、押し戻されるのって、もう形容しがたいツラさ、痛さ。
「いたーーい!」って悲鳴を上げたと思います。
看護師さんも「ごめんね~!」って言ってました。
いや、ご迷惑をおかけして申し訳ないのはこちらの方なんですが…

でも、この押し戻された刺激のおかげか?
陣痛やいきみたい感じはちょっと落ち着き、私も少し冷静に。

エレベーターを待つあいだに、ちょうど出勤してきたらしい助産師さんが通りがかったので、その方も手伝ってくれました。

エレベーターを降りていちばん近いLDRに入る頃には、陣痛の合間にベッドに乗ったり、ショーツやスパッツを脱いで病院着に着替える余裕もありました。
でも、立ち会いするはずだった夫くんは事態のあまりの早急さにバタバタと追い出されてしまいました(笑)

そして分娩台のセットや看護師さん助産師さんの準備が終わると同時に「もういいよ~」と赤ちゃんの頭を押さえていた手が離され…
そのまま三女誕生。

出てきた三女は紫色をしていて…
酸素が足りなくて苦しかったんだろうな、と申し訳ない気持ちになりました。
病院の駐車場に着いたのが7時45分~50分くらい、
赤ちゃん誕生が7時55分だったので、本当にあっという間のお産だったのですが…

その冬「今季最低の気温」を記録した朝。
外で産まなくてよかった~!

{4274D84E-A7F8-4356-AF4C-D70BAFEC97D6:01}